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建築家+投資家になる
建築家として独立し会社経営している方、それを目指している方の多くはお金について心配している方がほとんどではないでしょうか。私もその一人です。
現状では建築設計料は決して多くはありません。ヨーロッパでは建築設計士は医者と同等の地位であるのに対し、日本ではそのような待遇がありません。しかしそれに嘆いていてもどうしようもありません。
そこで、従業員・経営者から投資家への道を切り開いていきましょう。投資と聞くとギャンブルのイメージを持つ方も多いと思いますが、しっかりと勉強すればそのようなことはありません。とにもかくにも私も投資の初心者ですので、初心者目線でわかりやすく説明していきたいと思います。投資について一緒に勉強していきましょう!
結論から言いますとインデックス投資を長期保有し、インカムゲインを得るということ初心者におすすめの投資方法です。
投資家が目指す先「FIRE」「サイドFIRE」とは
まずあなたにとって投資をしてお金を増やす目的は何でしょう。どれくらいの金額を目標にするかは人それぞれですが、その目標年収に到達した先で皆さんは何をしたいでしょうか?
私の場合は限られた仕事のみを受注して、質の高い設計業務に取り組みたいと考えています。他にも働かなくてもいいと考える方も多いでしょう。
このようなお金に縛られない生き方のことを「FIRE」といいます。「Financial Independence, Retire Early」のことの略称で、株式の配当金や不動産の賃貸収入など、資産所得で生活できる「経済的自立」を確立した上で、会社員を「早期リタイア」することを指します。資産所得>生活費となるということですね。
先ほど私の目標とした半分「FIRE」した状態、資産所得を得ることで好きな仕事だけすることを「サイドFIRE」といいます。
投資家となり、お金を増やした末に目指す先はこの「FIRE」・「サイドFIRE」と言えるでしょう。
投資家になる意味
そもそもなぜ私たちはお金について、投資やビジネスについてこんなにも知識が乏しいのでしょうか。それは日本の教育が、労働者や専門家になるための教育をしてきたからです。
労働者・専門家は自分が働くこと、すなわち時間をお金に変えることで所得を得ます。投資家は株式の利息や配当金などお金に働いてもらうことで不労の所得を得ます。前者の所得タイプを「労働所得」や「フロー型」、後者の所得タイプを「資産所得」や「ストック型」と言います。
投資家になることは「資産所得」・「ストック型」の所得を得ることで、時間を使わずに所得を得られることが最大のメリットです。
投資でなぜ資産所得を得られるのか=利息・複利の力
投資をする目的はわかっていただけましたでしょうか。次は投資でなぜ資産所得を得られるのかを伝えたいと思います。
皆さん銀行に預金していると思いますが、考え方次第で預金も投資といえます。銀行にお金を預けることでわずかですが金利がもらえます。一方銀行が倒産してしまいお金を失うリスクも少なからず存在します。このように利息のメリットと失うリスクが混在するのが投資です。
その利息には2つのタイプがあります。
預けた金額、すなわち元本にだけ利息がつく「単利」、得られた利息にも利息がつく「複利」があります。預金、投資は「複利」で構成されます。すなわち利息が大きいほど時が経つごとにお金は増えていきます。
投資の種類
では複利が得られる様々な投資先を見ていきましょう。
1つ目に「銀行預金」2020年時点で、銀行にもよりますが普通預金でおおよそ年利(年間の利息)は0.001%
2つ目に「株式」、株式とはお金を出資することでその企業の所有権を買います。企業の業績が上がると株の価格は上がり、決算日には配当金が支給されます。株価の変動によって、元本が増えたり減ったりし、計算することで年利がわかります。
3つ目は「債券」、国や企業の借金として、利子をつけてお金を貸すことです。国の個人向け国債で年利0.05%ほどになります。国が破綻しない限り問題ないため利息は低めです。
4つ目は「不動産」、土地や建物を買い、貸すことで賃料を得ます。初期投資の額が高く、時代によって地価が変動しますので、参入が簡単ではありませんが、それなりの年利を出すことも可能です。
5つ目が「コモディティ」、金・銀・銅といった昔から価値のあるもののことを指します。価値は時代によって多少は変化しますが、大きく価値が下がらないため投資のメリットがあります。
このように投資先は様々でそれぞれ異なる利息や変動のリスクが存在します。まずはある程度の利息でリスクも低めの株式投資について勉強していきましょう。その他の投資先については下記の記事で詳しく解説しております。
株式投資の稼ぎ方
株式投資には大きく2つの稼ぎ方が存在します。
「キャピタルゲイン」という購入した時より高い金額で売ることで得る売却益、「インカムゲイン」株式を持ち続けることで決済時に得られる配当金の2つです。デイトレーダーといわれる株価の動きを見て数分単位で売買を行う投資家は売却益で稼ぎます。しかし投資初心者に株価を読むことは不可能です。そこで安定した株式に投資することで元本を目減りさせず、配当金を得ることで徐々に大きくしていく「インカムゲイン」こそ、初心者の私たちにもできる株式投資になります。インカムゲインは長期で保有する必要があり、最低でも15年を目安に持ち続けます。なぜ15年なのかは下記の記事で解説しています。
インカムゲインに適した株式の種類
ではどのような株式がインカムゲインに適しているのでしょう。今回は3つの株式のタイプを紹介したいと思います。こちらの3つは株式の銘柄によりますが、安定性がありインカムゲインに向いている株式です。
1つ目に「個別銘柄」、一般的な企業の株式です。それぞれの会社ごとに買うためその会社が倒産してしまうリスクがあるため、しっかり企業分析する必要があります。
2つ目に「投資信託(ファンド)」500社や4000社などたくさんの会社のパッケージ株のことを指します。これらの銘柄に投資することで500社や4000社に分散投資することを意味します。多くの会社に投資することで、倒産のリスクを軽減することが最大のメリットです。「投資信託(ファンド)」は運用会社にお願いすることで配当金を再配当などもやってくれます。そのため多少ですが手数料がかかってしまいます。
3つ目に「ETF(上場投資信託)」こちらは先ほどの投資信託と内容はほとんど同じです。配当金の再投資は自分で管理します。多少の手間がかかりますが、その分手数料がかかりません。初心者は投資信託の方がおすすめです。
インカムゲイン向け株式の運用方法
インカムゲインを得るための3つの株式をみて皆さんはどう思いましたか?個別名柄はリスクが高く自分で目利きしなければならない、投資信託、ETFのパッケージ株の方が安心だと思いませんでしたか?その通りです。
投資信託、ETFについて解説すると、例えば選ばれた成績上位500社の株式を買うような仕組みならば、その500社は成績の良し悪しによって常に入れ替わります。もちろん株式市場全体が下がれば株価は下がってしまいますが、その中でも常に上位500社の株式に投資していることになります。
その500社の株価の平均の値を「指数」と呼びます。指数には日経平均株価、トピックス、NYダウ、S&P500、トータルストックマーケットなどがあり、米国だけor日本だけや、500社or4000社などそれぞれ異なる条件で構成されています。
個別株のように高い利益を狙って自分で銘柄を選ぶ運用を「アクティブ運用」、投資信託やETFのようにパッケージ化され、指数によって変動する株式に投資することを「インデックス投資」と言います。
指数に連動したインデックス投資こそ大きくリスクヘッジした株式です。
結論です。投資信託やETFなどインデックス投資に投資して、インカムゲインを得ることがリスクヘッジした分散投資であり、初心者におすすめの投資になります。初回でだいぶ長くなってしまい、すべてを理解するには1回では難しいと思いますので、先の記事を読んだうえでまた振り返ってみてください。