A01-協力会社・関係図

A01-建築事務所の仕事

はいどうも、キュウです。今回は建築設計事務所が設計業務を行う上で、どのような関係者が登場してくるかについて書いていこうと思います。

まず初めにクライアント建築設計事務所へ依頼します。基本的には建築事務所自体が施工チームを有していることはほどんどないため、施工は工務店など施工会社へ工事を依頼します。

主にはこの3者の関係で成り立っています。しかし建物が完成するまでには多くの会社へ協力をお願いし、それぞれのプロに協力をしてもらって初めて設計業務が完了します。

それぞれクライアント周り、建築事務所周り、施工会社周りで見ていこうと思います。

相関図は下記のような図になります。

クライアント周辺

まずはクライアントが直接やり取りをし、設計事務所からは直接やり取りをしない関係を見ていこうと思います。

不動産会社

クライアントが設計依頼をする時、ほとんどの場合土地の購入をした上で依頼が来ます。購入した土地を扱っていた不動産会社とは、基本的にやり取りすることはありません。

ただし土地の状態で疑問が発生した場合、クライアント経由で連絡をします。建築事務所から直接は連絡することを不動産会社も嫌がることもあるので、どうしてもの時以外は直接やり取りしない方が無難です。

銀行

クライアントの銀行融資・住宅ローンの話は基本的に建築事務所は介入しません。クライアント自身でおこなってもらいます。

ただし融資にあたって建築の規模を示すような簡易図面など、必要な資料等の提供は行います。

コンサルティング/アドバイザー

店舗等の場合、ビジネスがうまく行くようにブランディング等をしてくれるコンサルティング・アドバイザーをクライアントが依頼している場合があります。

クライアントはアドバイザーと相談して希望や意見を伝えてくるので、もう一人のクライアントくらいに思っているとよいでしょう。

打合せ後にクライアントがアドバイザーの意見を聞いてやっぱり変えたいなどはよくある話なので、基本的には同席してクライアント・アドバイザー・設計者の3者で意見を共有した方が話が早いです。

建築事務所周辺

t次に設計事務所周りを見ていきます。建築事務所は設計の中心として、クライアントと直接のやり取り、施工会社とのやり取りを行います。

建築事務所はあくまで取りまとめ役としていますが、各設計部分においては下記のような会社とも協力して進めて行きます。予算によっては依頼せず、建築設計者の方で行ってしまうこともありますが、それぞれの専門家に依頼することでより良いものになっていくことは間違いないでしょう。

設計チーム

構造設計

一番早い段階から打合せが必要な項目が構造設計です。内装工事等でない場合は基本的に構造事務所に依頼は発生します。下手をしたら人の命に係わる重大な部分です。綿密にコミュニケーションをとっていきましょう。

確認申請では構造図の提出必要もあるので、スケジュールも共有しながら進めていきましょう。

設備設計

住宅規模で依頼することはほとんどないと思いますが、規模が大きくなれば必須になります。

空調・電気等の設計を依頼します。設備の変更によって構造の変更等も発生するので、都度図面の更新、他社への共有も必須です。逆もまたしかりです。

照明設計

住宅では建築事務所で決めてしまうことが多いと思いますが、照度計算や機器の選定など建築の内装に合わせて設計提案をしてもらえます。

ランドスケープデザイン

舗装や植栽だけでなく、雨水処理の勾配計算などを設計してもらえます。

上記の3つは建築物に直接的に関わりますが、ランドスケープは少し切り離せるため予算等を削りがちになってしまいます。お願いする以上リスペクトをもって予算をしっかり確保したいものですね。

グラフィックデザイン

店舗等の場合、サインやロゴ等の作成も発生します。グラフィックデザイナーに入ってもらうことも少なくありません。

メーカー

特注の家具や仕上げ材などオーダーメイドにお願いする際、こういったデザイン・仕様にはできないか?等のやり取りを行います。また商品の仕様が設計する上で懸念がある場合などは、仕様について詳しく確認する必要があります。

申請先

行政/民間検査機関

確認申請の必要がある時、行政もしくは民間検査機関に検査を依頼します。

消防

消防の確認がある時は管轄の消防署へ確認、図面の資料の提出します。

施工周辺

施工会社はいわゆる現場監督として工事の進行を担います。発注・工程管理・施工計画、それにともなう設計者とのやり取りなど、工事が円滑かつ正確に行われるように努めます。

実際に工事する業者・職人の手配など施工会社のツテで進めていきます。

施工チーム

水道

水道関係は水道業者に任せます。

電気工事

電気工事も電気工事会社に任せます。

各職人

施工会社には基本的にお抱えの職人さんがいます。いわゆる大工さんですね。中でも左官など専門の職人さんなどはより貴重な人材になるので、費用が上がります。


以上が設計していく上での登場人物になります。設計事務所は大きく設計の中心となっていますが、直接はやり取りしない位置や、逆に設計チーム内は積極的にコミュニケーションを取る必要があるので、設計者が監理者ともいれる意味がよくわかりますね。

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